株主・投資家の皆様へ

 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り深く御礼申し上げます。

 当社グループを取り巻く経営環境は、原材料費やエネルギー費の高止まり、労務費や物流費等の上昇、為替の急激な変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
 当社グループの属する自動車業界の概況は、前連結会計年度に頻発した半導体供給不足による生産調整は概ね解消され、総生産台数は回復基調にあります。然しながら、中国市場において日系メーカーのシェア低下等の懸念があります。
 このような情勢の中、当連結会計年度の売上高は、お客様の生産・販売台数回復及びコストに見合った売価反映等により、81,886百万円(前連結会計年度比10.5%増)となりました。
 営業利益は、売上高増及び構造改革の効果等により、2,093百万円(前連結会計年度は251百万円の営業損失)となりました。
 経常利益は、為替差損の影響はあったものの営業利益改善により、1,781百万円(前連結会計年度は498百万円の経常損失)となりました。
 親会社株主に帰属する当期純損失は、1,935百万円を特別損失に計上したこと等により、790百万円(前連結会計年度は2,310百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。国内工場及び英国子会社が所有する事業用資産について今後の収益性の低下が想定されるため減損損失を計上したことが主要因です。

 2025年3月期の業績予想につきましては、売上高77,000百万円、営業利益1,700百万円、経常利益1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は600百万円を見込んでおります。
また、2024年3月期の配当予想につきましては、当社及び当社グループの業績や財務の状況を勘案し、誠に遺憾ではございますが、前期に引き続き無配とさせていただきます。

 株主の皆様には深くお詫び申し上げるとともに、早期復配出来るように努めて参りますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

2024年5月14日

代表取締役社長